怒った女の子

昨日は岡山の高梁で市立幼稚園のコンサートでした。素朴で明るい子どもたち、お母さんお父さんと盛り上がりました。コンサート後、ロビーでサイン会をしていると、列の後ろのほうからなんだか、視線を感じるので見ると、ひとりの女の子が白目をむく勢いでわたしの顔をにらみつけているではあ〜りましぇんかっ!(長新太さん風)だんだん近づいてくると、よく顔が見えました!への字に結ばれた口、白目、そして手のひらはぎゅっと結ばれています。やっぱりどう見ても、何かに怒っている様子。(どうしたんだろう?)気になって、その子に尋ねました。
ポ「あれ?なんか怒ってる?」
子「・・・・・。」
ポ「嫌なことがあったの?」
子「・・・・・。」
お母さんはにこにこしていて、そのままサインをしたのですが、とにかくその子はわたしをにらんでいるのです??理由も判らないまま、サインを終わらせ、肩越しににらみをきかせながら彼女はお母さんと帰っていきました。
すると、次にサインを待っていた他のお母さんが
「なんか、舞台にあげてもらえなかったから怒ってるみたいですよ。(笑)」
と理由を教えてくださいました。(あっ!そうか!!)合点がいきました。
いつも『これだヨネ!』というあそびに客席から数人舞台にでてやってもらっているのですが、毎回手がたくさんあがるので、その中からわたしが適当に5〜6人選ばせていただいているのです。確かに今回選んだ中にあの子ははいっていませんでした。
わたしは、すこし離れたところにいる女の子に向かって叫びました。
ポ「ごめんね〜!みんな出してあげたかったんだけどねえ!出たかったんだねえ。ごめんねえ。また来てねえ」
すると女の子はあごをぐいっと前にだし
「ヤダよっっっ!!!!」
と叫びました。怒りは全く収まらない様子です。お母さんがぺこりとおじぎをして彼女の手を引いてかえっていってしまいました。(すごく出たかったんだなあ。また来てくれるかなあ・・・。)そんなふうに思いながら彼女を見送りました。
でも、彼女には大変もうしわけないのだけれど、わたしはすごくすがすがしい気持ちでいっぱいでした。あそこまで、強く思い、自分の主張ができる彼女がとってもまぶしかったのです。
先日、東京都のやはり幼稚園コンサートでこの『これだヨネ!』で舞台に上がった男の子が
「ぼく、やっぱりやりたくなくなっちゃったんだよ。ひとりじゃちょっと無理なんだよ。」
と説明をして、舞台から降りていきました。出たいと思っても、実際舞台にあがって見ると、照明がまぶしく、目の前には何百人という人が自分をみている、(思ったのと違った!)と思う子はよくいるみたいです。そこで、自分はやっぱりやらないということを言って降りて行った彼もすごかったです。
先日、りんごの木のお母さんたちのお話会で『自分は自分を通す』というテーマで話していました。まわりにどう思われようと、わたしはこう思うということを通すのが、なかなかわたしも出来ません。そのとき、みんなのいろんな話を聞いたりんごの木の柴田愛子さんは
「あら、あたし人に嫌われるより、自分にうそをつくほうがいやだわ。」
とすぱっと言いきったのも気持ちよかったです。大人も子どもも自分にまっすぐでいられるってすがすがしいですね!
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by ponchimemo | 2010-11-19 12:33 | 日記